2013.4.25
糸島市の保育園のK先生に、2月、さくらんぼ等のあかちゃん童具を購入していただきました。
先生のお孫さんへのプレゼントでした。(え?お孫さんがいらっしゃるの、という感じのお若い先生ですが・・・・)
今日はまた別件でお会いしたのですが、「ケルンボール」が今とてもお気に入りで喜ばれました。
K先生の娘さんのお友達にも気に入っていただき、またプレゼントしていただけるということで、追加注文していただきました。
おまけに近くにいらっしゃった、姪御さんが可愛い!とおっしゃる先生も子どもの日のプレゼントにご購入。誠にありがとうございました。
童具子育て講座「ボールと球」 和久洋三編著より (以下抜粋)
★誕生と同時に、まず最初に与えたいおもちゃはボールです。
●ボールは手の中にすっぽりおさまるかたちです。
赤ちゃんの柔らかい手に、角のないまろやかな手ざわりは子どもの心をなごませます。
だから生まれてまず触れるお母さんの乳房はまるいのでしょう。
●ボールはどこから見ても全く同じかたちをしていて、いつも全体のかたちが子どもの眼に映ります。
動きにどんな変化があっても、変わらないかたちをしているということは、子どもに動きそのものだけに関心を向けさせることができます。
●ボールは言葉の意味を正確に伝える最適の素材です
いつも同じかたちとして眼に映るボールはかたちの一部分に気をとられないですみますから、ことばの意味が正確に理解されます。
「ゆっくりころがる、早くころがる」
「だんだん高くなる、だんだん低くなる」
こうした保育者の言葉かけの意味が、ボールの動きによって、はっきり子どもに意識されていきます。
●ボールは子どもの創造性を開発してくれます
赤ちゃんがボールを投げたり、ころがしたりするのもすでに創造(表現)の第一歩を踏み出していることを理解してください。
●ボールは身体や手先を発達させ、勘の世界を開発させます。
ボール遊びはかならず手を使い、からだを使いますから、その発達をおのずとうながすことになります。
そして、その活動の積み重ねが技能や知恵の頂点にある勘を開発します。
●ボールはものごとを理解していくうえでのモノサシです。
ボールをあかちゃんのおもちゃの中心にすえて与えてゆくことこそ、子どもの心とからだをすこやかに発達させるうえでなくてはならないものなのです。
★ケルンボールで遊びましょう
●あかちゃんに紐のついたボールをひとつ握らせます。
お母さんはほほえみをうかべてやさしく語りかけてあげましょう。
ボールをゆらして遊びます。
時には歌を歌ってあげましょう。
●二つのボールをぶつけあわせます
トン、トン、トン、トン
●紐つきボールをくるくるとまわします。
誕生直後、ほとんど横向きに寝ている赤ちゃんは、やがて上を見ることができるようになります。
そうなったら、ボールを輪を描くようにくるくる回してあげましょう。
くるくる くるくる
くるくる くるくる
●紐つきボールを円盤につけて回します
お花がくるくる まわります
くるくる くるくる
あるいは歌いながら
ひらいた ひらいた
レンゲの花が ひらいた
★《ケルンボール》で発達させる知恵はどんなこと?
●ひとつのボール
はじめにひとつの基本ボールをくりかえし与えることによって、赤ちゃんは自分以外の存在があることを、まず感じます。
自分以外のものを感じるということは、自分自身の存在をあらためて感じさせることであり、自己認識をしていくことにつながります。
●ボールをつかむ、離す
お母さんとのスキンシップ、とくに胸に抱かれて感じられる、一体感と離れること(=結合と分離)を、今度はボールを握ったり離したりすることによって、さらに具体的に知覚します。
●ボールを握る、ボールを見る
ボールを握ることによっていま持っていること、さっきまで持っていたことを感じます。
あるいは、ゆれるボールを見て、あっちにいった、こっちにきた、またあっちにいくだろうと感じます。
これは過去と現在と未来の時間の流れを知覚させることになります。
そして、そこにボールがあること、あるいは動くことによって、空間も知覚させます。
時間や空間はものや行為があることによってはじめて感じられるものです。
●ボールを動かす
ボールを握ったり、動かしたりすることによって、自分の力を感じます。
●ボールに働きかける
赤ちゃんが見ているだけでは、吊るされたボールはいつも同じすがたしかしていませんが、手で触れて、働きかけることによって、ボールはさまざまに変化をし、子どもを発見や創造に導きます。
このことは人間がものごとに向かって、行為し、活動することがどんなに大切なことかを感じさせます。
人間は行為、活動、体験を通してしか、真実のことを創り出すこともできないし、自分を成長させることもできません。
●くるくるまわる10色のボール
円盤を回転させます。すると 色のボールが、完全につながりのあるひとつの円になります。
あたかも虹のような美しい輪として眼に映ります。
ここで、バラバラなものが、回すという活動によって、一つのつながった円に統一されました。
このことは人間の目にはバラバラに見えるさまざまなことがらが、行為、活動を通すことによって、はじめてつながりをもち、統一されていくことを示します。
さて、ここで《ケルンボール》の遊びのひとつひとつがどんな意味をもっているかを述べてきました。
しかし、わたしたちはボールだけにとり囲まれて暮らしているわけではありません。
赤ちゃんの眼に映る世界も日ごとに変化し、複雑になっていきます。このボールでおこなった遊びをほかのものごとに結び付けていくことこそ大切なのです。
たとえば、ボールを「高く高く、低く低く」などといってその状態を示すだけでなく、赤ちゃんを上にもちあげたり、さげたりしながら、同じことばをくり返します。
ひとつの同じことばがいろいろな場面で使われることによって、ことばの意味はしだいに子どもに正しく理解されるようになっていきます。
ボール遊びはさまざまなものごとをつなげていく童具です。
多様なものごとを統一させていく子どもにとっては最高の利器です。
お母さんや保育者自信もボールの役割を果たしてください。
それこそが、創造的で洞察力に富んだ、豊かな心の子どもを育む第一条件です。
そして、ここにあげた遊びは、すわることができるようになっても、歩けるようになってからもくり返しくり返しおこなってください。
それによって、ますます子どもの知恵は深まり広がっていきます。
おまけの話
今日、K先生にお会いしたのは、「0.1.2歳のふれあいうた あそびうた」の件でした。
88曲のわらべうたが収録されたDVDとBOOK付きです。
ある日、先生がお孫さんに手遊びやわらべうたでお相手をされているのを御主人のお母様も感心してくださり・・・・・・娘さんももっとわらべうたをわかりたいと購入して下さいました。
幸せな娘さんとお孫さんですね~
保育者、子育て中のみなさま、乳幼児にかかわるあらゆるかたにおすすめしたいです。
我が家で使い込んだケルンボールです
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